嘘と煙草と君とチョコレート

「帰ろっか。」

林さんは水の入ったバケツを持ち上げながら言った。

「・・・うん。」

楽しい時間はどうしてこんなにも早く過ぎてしまうんだろう。


帰り道でも林さんはバケツを持ってくれた。



二人並んで歩いていると、
前から車が近づいてきた。

でもここは車一台がなんとか通れるくらいの細い裏路地。

どこか横道がないか探していると、
ふいに肩を引き寄せられた。

「の゙ぁっ!!」

車道側を歩いていた私は、
一瞬にして林さんと電柱に挟まれた。