嘘と煙草と君とチョコレート

「ねぇ!!歩くの速いってば!!」

「あ、ごめん!!」

わざとではないらしいけど、
私だって女なんだから・・・

ムッとしている私にもう一度謝ると、
それからは私のペースに合わせて歩いてくれた。

無理に歩幅を縮めながら歩く姿がすごく可愛い。


「まだちょっと明るいね」

「そだね。」


並んで歩き出してすぐ、
林さんは私が持っていたバケツをサッと取り上げた。

・・・何で?

不思議に思い見上げると、
何もなかったかのように真っ直ぐ前を見ている。