嘘と煙草と君とチョコレート

私はもう一度、
アンケート用紙に視線を戻した。

メンバー一人ずつの写真の下に、
感想を書く欄が設けてある。


しばらくアンケート用紙とにらめっこして、
浮かんできた言葉がこれ。


"好きです"


私は頭を左右に大きくブンブンと振った。

そんな事、いきなり書けるか〜!!

その後も何も浮かんでこないまま、
時間だけが過ぎていった。

「来〜
・・・私、何て書けばいいんだろ?」

私はダメもとで来に聞いてみた。

来はケータイから目を離して、
すごい勢いで私の方を見た。

「は!?知らんし!!
何でウチに聞くの!?」


・・・ダメだった。