私は信じるよ


篠田くんを。



私が、好きになった人を。






時計の音だけが教室に響く。


誰もいなくなった教室。


オレンジ色の校舎。





時計の針が5時になった瞬間―――



――ガラッ



教室のドアが開いた。





「……篠田くん」