「うちのクラスいい感じじゃん!」
きょうは武中高校の文化祭である武中祭だ。すっごくテンションが高いのは、人気が一位だったら、学食の優先権がもらえるからだ。うちの学校は生徒が多いため、学食はいつも混んでいて、私たち一年生が学食を食べれることはほとんどない。だから優先権を狙っているクラスが多い。うちのクラス1-2はメイド執事カフェをする。男子は執事、女子はメイドになって仕事をするのだ。1-2にはかっこいいと有名な雅哉がいるからちょっと有利なんだよね。
「麻由!クラスの仕事も頑張って欲しいけど、ラブファイターも頑張ってね!」
そうだった。私は今日全校生徒の前で翔くんに告るんだった!ラブファイターは一時間後、それまでに心の準備をしておかなきゃ!
「大塚さーん、そろそろ交代だから準備して」
私は午前中は隣のクラスの子と店を回ったから、次は働かなきゃ!いっぱい売れるように頑張ろう!!そう思って仕事をしていたら、
「麻由ー、3番テーブルよろし...」
振り向いたら雅哉が立っていた。
「3番テーブルね。了解!」
なぜか雅哉は顔が赤くなっているからひたいに手を当てて、
「熱あるんじゃない?顔真っ赤だよ」
そしたら、雅哉が下を向いてから私の方を見て、
「お前、メイド服ちょー似合っててかわいい///」
あー、雅哉だからいろんな人に言ってるんだろうなー。
「雅哉、ありがと!」
そう言って私は3番テーブルに向かった。