羽矢くんは、何も言わないあたしを放って空き教室から出て行った。

あたしも、その後すぐ空き教室から出て教室に戻り途中から授業を受けた。

だけど、授業中もずっと羽矢くんの“他人を守ることが、どんなに大変かもしらねぇ奴が軽々しく“守る”とかほざいてんじゃねぇよ!!”というのが妙に心に引っかかっていた。