「一応…彼女ですけど…。」

「じゃあ、羽矢大雅のこと知ってる?」

大雅のこと?

「不良で、多分…魔鬼桜のメンバー…ってことなら。」

「それだけかよ。じゃあ、俺が教えてやる。あのクソの話を…」


そう逸樹さんが言った瞬間、空気が一気に冷たくなった。

さっきまで、ヘラヘラしてな春哉さんも冬哉さんも逸樹さんの一言で、すごく暗くて恐ろしい表情に変わっていた。