でも、そんな人がなんでここに…

って、ちょっと待った!?

「羽矢くん…それ…」

羽矢くんの手を見ると、あたしのファイルらしき物が握られていた。

「あぁ、このファイル新田さんのだよね?」

「なんで知ってるの?…中見た?」

見てませんよーに。
見てませんよーに!

見てませんよーに!!


あたしは、見られていないことを心底願った。