「準備はいいか?...はい、スタート!」 代わりの先生の合図に、第1走チームが足を動かす。 50メートル走じゃなく、持久走のため、みんなスタートはゆっくりだ。 そんな中、1チームらしい佐伯は楽しそうに走っているけれど。 「......」 1人で座っていると 隣に北原くんがやって来た。 「めんどくさいよなー、持久走」 「...そうだね」 「暑いし...」 「北原くんも第2走チームなんだね」 「うん。心の準備ってもんがあってね」