「梨咲乃、風邪引いてない?」 「大丈夫」 「そ?シャワーでも浴びてくる?」 「ううん、いい」 「そっか。朝メシ、今作ってっから。...まぁ、庶民的な定番メニューだけど」 少し照れたように言った。 「...ううん。ありがとう」 「......昨日」 「...」 佐伯はあたしに背中を向けたままで喋り始めた。