さっきまで冷えていた身体が、ほんのりと温かくなったのがわかる。 佐伯は、リビングのソファに腰掛けながらテレビを観ていた。 「あ、どう?あったまった?」 「...うん」 「そっか。じゃあ俺も入ろうかな」 「......」 「あ。その前に部屋案内するよ」 「......ねえ」 「ん?」 立ち上がろうとする佐伯を呼び止める。