“希望の光なんて、あたしにはきっと、射し込まないと 思っていたの。”





それは間違いだった。



希望の光は、いつもあたしの目の前にあったんだ。

それに気づけなかったのは、


あたしは、目の前を両手で隠していたから。
目の前を見ようとしなかったから。

...見たくなかったから。






でもね、今は佐伯がいてくれるなら、何も怖くない。

“あの人”のことだって、きっと乗り越えられる。