「......」 「......」 暫くの間、2人の間に沈黙が走った。 いつもならすぐに口を開く佐伯が、今回は顔をうつぶせたままなにも言おうとしない。 「......へ...」 すると、あたしの口から無意識に間抜けな声が漏れた。 「...」 「い、今...え?......え、あ、...え?」 「......」 「...けっこんって......結婚?」 「.....」 あたしが聞けば、佐伯は恥ずかしそうに、照れながらコクリと頷いた。