「────...止まりました」 「泣き虫になったな、梨咲乃」 あれからずっと、涙が止まらなかった。 涙を止めようと必死に堪えても、嗚咽がもれるたびに溢れ出した。 「佐伯が遅いからでしょ」 「はは、ごめん。...ブランコ、乗る?」 「...うん」 2人、ブランコに腰掛けた。 高校生だったあの日みたいに。