「────佐伯...っ」 ようやく公園にたどり着いた。 佐伯は、ベンチに座っていた。 顔ははっきり見えなかった。 外灯がついていなかったからじゃない。 視界が、ぼやけていたから。 「佐伯......!」 そう叫んで、あたしは佐伯のところへ向かった。