「────10時だ」
10時になった。
思わず、口に出してしまった。
時間が来た途端、さっきまでの心臓の高鳴りが増した気がする。
「...」
...そういえば、あたしはどうしていたらいいんだろう?
メールや、電話が来るのを待っていればいいんだろうか?
部屋で待っていたらいいんだろうか?
『迎えに行く』というだけで、どうしていろとは言われてないから、わからない。
「.........」
取り合えず、部屋の窓から外の道を眺めて、佐伯の姿を待つことにした。
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