あたしの提案で、3年ぶりに高校の近くまで寄ることになった。 ポツポツと、無言のまま高校までの道を歩いていく。 珍しく、北原くんはなにも話し始めない。 いつもなら、北原くんが話を持ち込んで盛り上がるのに。 「...あの、北原くん」 「えっ?」 「なんか話そうよ」 「あー、そうだな...」 「...」 「.........梨咲乃」 「?」 「...さっき言ってた、俺の言いたいこと...なんだけど」 「ああ、うん。なに?」 「......」