それから、佐藤さんがやって来て紹介された。
どうやら、あたしがお世話する人は北原くんらしい。
お互い友達だったと言えば、佐藤さんはビックリした後に笑った。
「───北原くん、大学どう?」
「楽しいよ?友達も出来たし、授業は微妙だけど、苦痛じゃない」
「今、20歳だよね?ってことは、3年生?」
「うん。いつも単位とるのに必死だよー」
「あはは。大学は色々あるからね。でも北原くんなら大丈夫だよ」
「マジ?それ支えになるわー」
「はは」
3年ぶりに出会う北原くんは、高校時代よりも少し大人びて見えた。
背も10センチ伸びたらしく、今ではもう少しで180センチいきそうだとか。
髪は綺麗な黒で、声も少し低くなっていた。
北原くんのルックスなら、モデルとか、業界デビューもいけるんじゃないかと思う。

