“恐怖”なんて、きっと消えない。 いつだってあたしたちの中にある。 1人なら、その恐怖に耐えられなくて蹲ってしまうだろう。 でも、佐伯がいたから。 蹲っていたのを、佐伯が救ってくれたから。 あたしは今、歩いていられてるんだと思う。 あたしには佐伯しかいなかった。 佐伯にも、あたししかいないんだろう。 「.........」