「...ごめんなー」

「え?」

「...冬休みの日、夜の公園でさ。“2人で会うのはこれで最後”って言っておきながら、今俺から“2人”になってんだもん」

「......」

「.........今日で、最後にしような」

「......佐伯」

「?」

「...佐伯は......あたしを見るたびに、“あの人”を思い浮かべる?」

「......」

「あたしは、佐伯を見ても...一緒にいても、思い浮かべないよ」

「...ん」

「佐伯のおかげなんだよ...?今、あたしがこうして、誰かと仲良くなれてるのは」

「......」

「ねえ、あたしは.........」

「...」

「あたしは......佐伯と、今日で最後になんかしたくないよ......っ」

「......大丈夫だよ。3人でなら会えるだろ?」

「会えないよ!!...絶対、絶対お互い、遠慮しちゃうじゃん」

「...」