「......」 取り残されたあたしと佐伯は、お互い無言のままその場所に立ち尽くしていた。 「......」 「......」 ざわざわと、周りの人たちの声がまるでBGMのようだ。 不思議とうるさいとは思わなかった。 「......」 佐伯は今、なにを考えているんだろう。