「───ありがとー。お、綺麗に写ってるじゃん!見てみ」
「マジだ!やっぱ俺イケメンだなー」
「うるさい」
「ごめん」
佐伯と北原くんのこのやり取りを見るのも、これが最後か...。
「あ、北原ー」
「ん?」
通りかかった男の子が、北原くんを呼んだ。
「なんか、6組の女子がお前呼んでたぞ」
「あ、マジ?どこー?」
「体育館の裏。もしかして、告白じゃね!?」
「なワケあるかよ。体育館裏な!サンキュー」
「あ、あと写真撮ろうぜー」
「おう!ごめん、翔真、梨咲乃。ちょっと行ってくるわ」
「あ、うん」
北原くんはそう言って、体育館裏へと向かった。

