「美味しい!!」 「本当?」 あたしの料理を食べたおばさんは、目をキラキラさせながらそう言ってくれた。 「本当、本当!前よりも腕上がったんじゃない?」 「わかんないよ。ありがとう。.........ねえ、おばさん」 「?」 「...おばさんは、あたしのこと嫌いじゃない?」 「.........」 唐突すぎる質問に、おばさんはキョトンとした。 「あ、ごめん。気にしないでっ」 自分でも、どうしてこんな質問をしてしまったのか全くわからない。 「梨咲乃」 「?」