穏やかな朝だった。


学校への道に並ぶ木の隙間から零れる、太陽の光が眩しかった。








.........昨日、あれからたまたま通りかかった人が、急いで救急車を呼んでくれた。


何分か経ってから救急車が到着し、佐伯を乗せて病院へと向かった。

あたしは同行せず、ポツポツと家路についた。
空を見れば、沢山の星。


それらを見つめていると、意識を手放しそうになった。








────やがて学校に到着し、教室に向かった。


いつもとなにも変わらなかった。

昨日のあの一瞬の出来事も、嘘だったのではないかと疑ってしまうくらいに。