「────上がったー!」 やがて時間が経ち、空にはまぶしいほどの太陽が街を照らしていた。 「よかった。結構早かったね」 「だなー!...ごめんな、梨咲乃。...帰るか」 「...うん」 佐伯の言葉に返事をして、足を踏み出す。