「俺が梨咲乃の傍にいる。守ってやる!
どんなに暗い道でも、でこぼこな道でも、ずーっと傍にいる、一緒に歩いてやる!」
「......」
「梨咲乃を裏切ったりなんかしない。梨咲乃より先に死んだりなんかしない!」
「そんなの信じられない!」
「なら!...信じなくていい...。今は信じなくていいけど、ちょっとずつでいいから...」
「......」
「梨咲乃が俺のこと信じてくれるまで、ずっと傍にいるし、助けるし守る。
俺は、梨咲乃の為に生きる。...だから!」
「......っ...」
「...一緒に頑張ろうぜ...梨咲乃.........」
「......ぅっ......っ...」
「俺が傍にいるから、もう大丈夫だから」
「...う、ん......っ......」
もう声なんか出なかった。
その代わりに、涙がいっぱい出た。
この先10年分くらい。
枯れちゃうくらいに。

