「────梨咲乃っ!」 「!」 屋上の隅で震えていると、佐伯の声が聞こえた。 「梨咲乃、どうした...?」 「...佐伯......っ」 「...なんで震えてるんだ?」 「......わ、かんない...」 「...」 「.........」 そのとき、あたしの中で夢で聞こえてきた声が再び響きだした。 ─────『きみの生きる意味は?』