ときどき爽やかな風が、あたしの頬を撫でる。 後ろを振り返れば、たった数人。 速い人は、もうゴールしている。 「...はぁ...はぁ...」 こんなことなら、見学でもするんだった。 ...なんて、今さら思ってももう遅い。 それならここは、最後まで走りぬくべきだろう。