ただ一緒に

「………お父さん…………」


そう、ずっとお母さんさんから、「死んだのよ…」と聞いていた、


お父さんだった。


昔、唯一お父さんが撮ってある写真をお母さんに貰った。


お父さんは、あんまり写真を撮られるのが、


好きではなかったらしい…


なので、残っている写真がとても少なく、


あの写真しか家にない。


その写真とは髪型がちょっと違っていたが、


私にはすぐ分かった。


由美と里花が驚いている顔で、私を見ている。


なぜ………


なぜ………ここにいるの?


死んだんじゃなかったの?


「瑠香……


瑠香なのか…………?」


お父さんが優しそうな声で聞いた。