私は無言で学校まで行った。


…何も言いたくなかった。


何も感じたくなかった。


「全てが夢だったらいいのに…」


何度も何度も思った。


けど、どう頑張っても無理なものは無理だ。


ドラマみたいな展開なんか絶対あり得ない。


…それでも願ってしまう私は………………




なぜ人は、素直に生きていられないのだろう。


なぜ人は傷つけ傷付けられるのだろう。

そんなことばかり考えていた。




だから、前を歩いている人に全く気づかなかった。

誠にいつも「瑠香はドジだからちゃんと前を向いて歩きなさい!」と言われている。


ちゃんと誠の言いつけを守っていればよかった。


まぁ、今後悔しても意味ないけどね…