お兄ちゃんとの口喧嘩も終え、その日はもう疲れて寝てしまった。



翌朝、起きて学校に行く支度をする。


あと何回この制服に袖を通せるのだろうか…。


考えたくないけど、終わりはもう確実に近づいている…


リビングに行って、朝食を食べる。


相変わらずお兄ちゃんはテンションMAXのようで、


ルンルン♪という感じで「いってきまぁーす♪」と言って学校に行った。



私も学校行かなくちゃ、と思い、玄関のドアを開けようしたが、


お母さんから声をかけられた。


「瑠香、先生に伝えといてくれる?転校するって。


ごめんね。お母さん、仕事とか引っ越しの準備とかで忙しくって…」


お母さんは申し訳ない、という顔をして言った。


「分かった。今日先生に言っとくね。」


私は笑顔でそう言った。