ただ一緒に

「彼氏の夢を知らないお前は、どうなんだよ!?」



お兄ちゃんが負けじと言ってきた。


きっと勢いで言ってしまったんだろう…


けれども私の心を重たくさせるには十分な言葉だった。


私は顔を下に向け、うつむいてしまった。


普通の恋人なら、お互いの夢や将来について語り合うものなんだろうなぁ…


「ごめん、今のは俺が悪かった。」


珍しくお兄ちゃんが素直に謝ってくる。


いつもなら、こんなふうに謝ってくれないのに…


「いいよ。本当のことだし。」


私は普通を装ってそう言い訳した。


本当はさっきの言葉で動揺してる。


心が壊れそうなぐらい痛いよ。


涙が溢れそうなぐらい辛いよ。


でも、お兄ちゃんの言ったことは事実だから、


本当のことなんだから…