ただ一緒に

「あいつ、弁護士になりたいって言ってたぞ。


確か、あいつの親父さんが弁護士で、『俺も親父みたいになりたい』って思ったらしいから、親父さんの出身のW大学に行きたいんだとよ。」


お兄ちゃんがコーヒーを手に持ちながら、そう言った。


コーヒーをグビッと飲んだが、「あっち!!これ熱いな…」とキッチンにお茶を飲みに行った。


うわー、だっさ。


超キモいわ…こんなんで彼女おるとかどうなの…


なんて思いながら、さっきお兄ちゃんから聞いた話を思い出す。



お父さんが弁護士で、誠の夢も弁護士…


全然知らなかった…



誠がそんなことを考えていたことだって…



私、やっぱり誠の彼女失格だね…



というか、もう1週間後には『彼女』じゃなくなるから、


夢なんて知らないほうが良かったかなぁ…