お兄ちゃんは睨みをきかせて、怒鳴った。


今日はお兄ちゃんを怒鳴らせてばっかりだ。


お母さんもこんな娘に呆れているのだろう…


「…ごめんなさい。


私の我が儘でこんなことにさせちゃって…」


このとき、私は決断した。


ある大きな決断を…


『家族』か『友情』…


私は「どっちも」と言えない…


それなら、もう答えは決まっている。



私はきっと、あなたたちを見捨てることになるでしょうね…


恨まれたりするかもしれない…


でも、今の私にはこの決断しか、出来ないから。


自分勝手な私を許して欲しい。






由美、里花、誠…


ごめんね。


あなたたちとはもうお別れだね…