ただ一緒に

「お母さん…」


そう、お母さんに言わなくては…


「なーに、瑠香?」


料理に集中しているからかな。

お母さんはこれから真剣な話をしようとしていることに気付いていない。


「今日、あいつに会ったの。」


お母さんの手にあったじゃがいもが床にドスンと落ちる。


お母さんも信じられないのだろう…


「………なんてっ…なんて言ってたのっ!?」


お母さんが珍しく大声を出した。


それだけあいつがうちに近づいて欲しくなかったんだ。

ちょっと安心した。


「何も言われてないよ。ただ誠いたから無視してたら、『なんで無視するんだ!!』って言われただけ。」


「そっか。」


お母さんもちょっと安心してるみたい。