ただ一緒に

「ふふふ…」


ちょっと、いや結構嬉しい…


思わず、にやけてしまう…


キモイぞ!


自分に向かって自分の心の中で言う。


「なんだよ」


誠がまた窓のほうを向いた。


これって、『照れてる』のかなぁ…


「内緒!」


「ずるいぞ!教えろっ!」


「いーや!」


「教えてください!」


「嫌です」


バスの車内…


バス停に止まる前のアナウンス…


窓から見える、みどりの景色…


響く私たちの声…


窓を向いて照れてる誠


私たちをみて微笑むおばあさん…


全て、動いている。


時間とともに動いている。


私を置いて、進んでいく。


「どうか、置いていかないで…止まって…」


そう思うのは私だけだろうか…