ただ一緒に

そんなことを思っていると、バス停にバスが到着した。


バスに入り、お金を払って空いてる座席に座る。


と言ってもこんな時間なので乗客は少なく、私たちは奥の座席に座った。



誠が私の手を握ってくれる。


そんな小さい行動でも、キュンとくる。


ドキドキ、ドキドキ


どうか、誠にはばれませんように…


私の心臓の鼓動が早くなっていることを。


「誠はずるすぎるよ…」


小さく呟いた私の声は、誠の耳にも届いたらしく、


「なんでだ?」


と聞かれた。


そんなの決まってるじゃん…


「いつも、うちばっかドキドキされてるから!


たまには私が誠をドキドキさせたい!」


今度も小さい声で言った。


すると、誠はプイッと窓のほうを見てしまった。


怒らせちゃったのかな…


「ドキドキされっぱなしなのはこっちだよ。


ドキドキしすぎて、心臓が壊れそうなんだぞ…」


嘘… いっつもドキドキしてくれたんだ…