ただ一緒に

「でもさ、それって『強がってる』ってことでしょ?」


「うん。俺、すっげーダサいよな…


彼女にこんな姿見せるなんて…」


「そんなことない!」


思わず、大きな声を出してしまった…


誠もびっくりして、私の顔を見てる。


「誠は、十分かっこいいよ!


そりゃ、誰だってそんな姿を他の人に見せたくないって思うのが普通で、


もしその姿をみて、『ダサい』って思うんだろうけど…」


私も、家で寝転がってお菓子食べながらテレビみてる姿なんて、


誠に見せたくない…


なんて、誠には絶対に言えないけど…


「けど、そんな姿を見せてくれるってことは…



なんかちょっと言いづらいんだけど、それは、


『私を信用してる』って言うかなんていうか…


まあ、そんな風に思ってくれているんでしょ?


そうだったら、私、めちゃくちゃ嬉しい!」


うわっ、言っちゃったよ、私。


誠、私のこと引くよね…もしくは『自意識過剰』って思うとか…