誠の笑顔は、いつ見ても惚れそうになるような笑顔だ。


(いつも惚れてるだろ笑笑 by作者)


まるで太陽みたいで、まぶしい。


「おはよう!」


私も負けずに笑顔で言った。


すると、誠が顔を赤くした。


どうしたんだろう?


「顔赤いけど、大丈夫?


風邪でも引いてるの?」


私は、誠の額に手を置いた。


「大丈夫だよ!!


だから、手離してくれる?」


誠がちょっと慌てるように言った。


今日の誠、ちょっと変だなぁ…?


本当、どうしたんだろう?


「とりあえず学校行こ、瑠香!!


遅れちゃうよ!!」


誠の言葉にはっとした。


ヤバい!!!


遅刻になっちゃう


3年連続皆勤賞を目指している私にとっては、


これは一大事だ。


急がないと!!


あっ…でももう、この学校に出来る回数は限られているんだ…


今、やっと『引っ越す』というが、


悲しさに結び付いた。