ただ一緒に

「…瑠香、とりあえず中に入りましょう…」


「そうだね…」


私は、ほとんど喋らず、中に入った。


リビングにつくと、お母さんが疲れたような顔になった。


まず、私が謝らなくちゃ…


「お母さん、本当にごめん…


GPS発信器のこと、気付かなかった…」


私はお母さんに頭を下げて、そう言った。


「瑠香は悪くないのよ…全部、私のせいなの……


瑠香、ごめんね…。巻き込んじゃって……


本当にごめんね…」


「そんな!!!


お母さんのせいなんかじゃないわ!!!


悪いのは、あいつだよ!!!


あいつが悪いんだ!!!」


そう、あいつが悪いんだ…


全てあいつのせい…