ただ一緒に





…鳥の鳴き声がする。


そして、太陽の光みたいな明かりが見える。


寒すぎるのでベッドから出ず、体の方向を変えて目覚まし時計を見る。


6:34


まだ出勤の時間には十分間に合う…


まだ寝ていようか…



それにしても鳴いているのは鳥のヒナだろうか…


チュンチュン、と鳴き、鳴くのをやめる。


また鳴き、またとまる。


親を呼んでいるのだろうか…


それとも…


「瑠香!」


頭の中であの子が私の名前を呼んだ。


「あー瑠香。今日はちょっと遅かったね。」


「瑠香、もう行くよー!」


「瑠香、瑠香も大好きだよ~!!」


「瑠香、ビックリし過ぎー!」


『瑠香』『瑠香』ってうるさいよ!


ちゃんと聞こえてるから…




「どうしたの?瑠香、大丈夫?」


大丈夫だよ。


でも、『大丈夫?』はあなたに言うべきだったね…


あなたが一番辛かったよね。


ごめんね、


気付いてあげられなくて…


ごめんね、


あなたを救ってあげられなくて…