「それにしても松野のやつ直接渡してくれたらいいのに。」
「恥ずかしかったんじゃない?ねぇ、ハナ。」
「へぇ?」
思わず変な声を出してしまった。
「だから松野、きっと恥ずかしかったのよね。」
「あ、多分。」
「手紙ならナオちゃんからがいいな」萌が呟いた一言であさみと萌は一気にお兄ちゃんの話をしだした。
「うちの高校の教師では断トツでナオちゃんがカッコイイ。」
「鮫島先生も捨てがたい、鮫島先生の体育なら無欠席の自信あるわ。」
「鮫島先生?絶対ナオちゃんでしょ。」
「ダメダメ、彼女持ちでしょ。」
「そこがいいんじゃない。浅野先生のこと大切にしてそうだし、校内でも2人でよくいるし。」
2人の話があまりにも違いすぎて訂正したかった。でもお兄ちゃんと幼馴染だってことも一緒に住んでるってことも言っていない。2人に隠し事は嫌だけど仕方のないことだ。
それに今は正直お兄ちゃんの話はどうでもいい。あのラベンダーの香りのことで頭が一杯だ。


