学校へ着くなり、職員室へ駆け込む。
「失礼しまーす、藤原先生いますか?」
「おーい、こっち!」
先生たちの大半は私とお兄ちゃんの関係を知っている。書類の保護者欄にはお兄ちゃんの名前を書く。
「おはようございます。」
ニコニコしながら、彼に近づく。
「朝飯食ってきたか?」
「はい、たっぷりと!」
「それは良かった。」
「何で起こしてくれなかったのよ!」
職員室内にいる生徒の目を気にし、小声に切り替えた。
「起こしたさ、しつこく。」
「え、」
「起きなかったのは、ハナだろ。」
「きおくない、、、」
呆れた顔をするお兄ちゃん。
「今度からきちんと起こします。」
「今度からきちんと起きます、ごめんなさい。」
そう言って職員室を出ようとした。
その時、
ふわりとラベンダーの香りがした。


