HRが終わると演劇祭の準備時間になった。
「さっきのハナ超ウケた。」
私の髪を結いながらあさみがさっきのことを掘り返す。
「ナオちゃんをお兄ちゃんって。でも校内中の女子は必ず考えるよね。」
藤原先生ネタで萌が黙っているはずがない。
「何を?」
「何って、さっきのアンタみたいなこと。」
「私?」
「校内中の女子は一度は妄想するのよ、ナオちゃんがお兄さんだったらって。」
「さすがに恋人は浅野先生がいるからね。」
あさみと萌が盛り上がっている中、私は冷静に考えてみる。
この2人になら私とお兄ちゃんの関係がバレてもいいな。きっとお兄ちゃんは止めはしないだろう。でも、仮に私が考えている反応と真逆の反応が返ってきたら・・・。考えただけで恐ろしい。
私もお兄ちゃんも学校にはいられないだろう。
「ナオちゃんって妹とかいるのかな?」
「どうだろうね。聞いてみたらいいんじゃない?」
「今から行こうか。」
「賛成!!!!」
盛り上がる2人とは裏腹に私の心中は穏やかじゃなかった。


