「それにしても、いつから青山君と仲良くなったの?」
「白状しなさい。」
萌と仲直りをした途端2人から、からかい気味に聞かれた。
「いつからって・・・そうだな・・・。」
「私たちに隠すような関係なの?」
「そういうわけじゃなくて。演劇祭の資料集め手伝ってもらったの、それからかな?」
「気をつけなよハナ。青山君って転入生だけど、もう競争率あるって聞いたよ。」
さすがあさみ情報が早いこと。
「本当にそんな関係じゃないんだってば!!」
「今度の演劇祭で何かあるかもね。」
あさみさん・・・なんか路地裏の占い師みたい。
「あさみは松野のことどうなの?」
「松野?」
「顔に似合わずいい奴じゃん。」
矢野くんと付き合っている萌の言葉には、どこか余裕を感じる。
「今付き合ったら松野に失礼だし、私最低な女になっちゃう。」
「松野ってさ、本当にあさみが好きなんだよね。」
「・・・。」
「1年のときからあさみのこと聞かれてね。毎日休み時間呼び出されてあさみへのアタックの仕方とか2人で考えたんだよね。」
「ハハハ、キモい。」
口ではこう言ってるあさみでも、松野のことは信頼してるみたい。
本鈴が鳴る少し前にお兄ちゃんが教室に入ってきた。
英語の授業じゃないのにな。
「今日の生物は中田先生の出張の都合で自習にする。プリントあるからなー、おしゃべり時間じゃないぞ!!」


