「くだらない。」
そう言い残し矢野君は逃げるように屋上から出て行った。
「保健室って何?」
「あの青山君に助けられて日、一日保健室で過ごしていたの。」
あの日のことを大まかに説明した。
「へー、矢野と阿久津さんが。」
「人の気持ちが分かるわけじゃないの。でもきっと阿久津さんと矢野君、お互いを本当に大切に思っていると思う。」
「なんで?」
「幼馴染みってそういうものよ。」
「ハナにもいるんだ、そういう幼馴染み。」
「私の幼馴染みは、もう家族みたいな感じかな。」
「ふーん、」
「青山君にはいないの?幼馴染み。」
「うーん、いるけど最近会ってないからな。」
「そうなんだ。」
教室に戻ると真っ先に萌に謝った。矢野君と話したことは言えなかった。今後も言う気はさらさらない。


