「だから誤解だって!」
「何が誤解なわけ?!」
男の子と女の子の声がした。どうやら揉めているみたいだ。私たちなんてお構いなしに話を進める。
「結局そうだよね。」
「は?」
「女なら誰でも良いんでしょ?」
「そんなことあるか!」
「昨日図書室で見た。」
図書室?!
「今図書室って言ってた?」
青山君にこっそりと聞いてみた。
「俺も聞こえた。」
「ちょっと顔見てみよう。」
覗いた先にはアノ矢野君と、図書委員の阿久津さんがいた。
なんでこの2人が一緒にいるんだろう。
「新しい彼女も可愛いね。」
嫌味と悲しみが混じった言葉。
「なりゆき。」
「はあ?」
阿久津さんが声を荒げるところなんて始めて見た。


