次の時間も、その次の時間も萌とは一言も口を利かなかった。あさみも気まずいのか、萌のそばにいる。
4時間目が終わるチャイムが鳴り、あさみがこっちに来るのが分かる。きっと「謝りなよ」ってことを言いに来るんだと思う。
「ねぇハナ。」
「ハナ、行こう。」
あさみの声を消す青山君の声。
「あ、うん。」
「ごめんね、あさみちゃん。今日ハナ借りるわ。」
「え、あ、わかった。」
あさみの気まずそうな雰囲気を察したのか彼は付け加えた。
「衣装の打ち合わせだよ。」
「あさみ、ごめんね。」
一応私もそう言っておく。
屋上に着いたとき青山君が申し訳なさそうに「返って気まずくさせちゃったかな」と言ってきた。私も「平気」と申し訳なさそうに答える。


