過保護でごめんな。



「「付き合ってる?」」

2時間目終わりのトイレは私とあさみの声のせいで騒々しかった。

「いつからなの?」
興味深々に聞くあさみに対して、保健室での一件を知ってる身からしてはグイグイ入り込める話題じゃない。


「2週間前だよ。」

「どっちから告白したの?」

「どっちからって言うか、流れっていうか。」

「えぇ、何それ。」

「私は反対。」

盛り上がる空気絶ったのは私だった。


「ハナなんでそんなこと言うの?」

「私矢野君ってあまり好きじゃない。」

「ちょっとハナ、萌の前でやめな。」

「とにかく!!!私は好きじゃないから。」

そう言い捨てて、1人足早に教室へ戻った。



マズイこと言っちゃたかな。

後悔したのは教室に着いてすぐのことだった。


なんで我慢できなかったんだろう。嘘でも「おめでとう」って言っておけば良かったかな。



「ハナ。」

後悔に押しつぶされそうな私の目の前には青山君と松野がいた。

「あれ2人もう仲良くなったの?」

「まあ、男には時間は関係ねぇんだよ。」

「松野。」

「ん?」

「ウザイ。」

カウンターを喰らったような顔をしている松野を無視して、青山君が昨日のことを心配してきた。


「ちょっと今その話やめて。」

「何かあったんだ。」

「・・・。」

「そうだ、昼飯一緒に食おうぜ。衣装関係の相談しながらさ。」

「う、うん。」