過保護でごめんな。


20時を回った頃お兄ちゃんが帰宅した。

「遅くなってごめんな。」

「いいよ。」

「今から飯作るから。」

どんなに自分が疲れていても、お兄ちゃんは必ずご飯を作ってくれる。もともと冷凍食品が嫌いで、お弁当にも絶対に使わないのはお兄ちゃんのポリシー。正直私が毎朝シリアルを食べていることをよく思っていないだろう。


その日の晩は、ミモザサラダとオムライスがテーブルに並んだ。


「お兄ちゃんさ、私いて不自由しない?」

「ん?」

「だって、お兄ちゃん23だよ?彼女の1人や2人いるでしょ。」

「そんな気の多い男じゃないけど。」

「私いたら、女の子を家に呼ぶこともできないじゃない。」

「そういうときは中川か河西の家へ泊まりに行ってもらうから安心してください。」

「あ、そうだね。」

「いいから食べろ。」

「はーい、今日のご飯美味しいね。」

「今日も美味しいの間違いでしょ。」


お兄ちゃんは今朝の出来事には全く触れなかった。